「理学療法士の給料で、子どもを育てられるの?」
「『理学療法士は生活できない』って、本当?」
「結婚や出産を考えているけど、お金のことが不安…」
- 理学療法士の収入で、家族を養っていけるのか知りたい
- 子どもが生まれたあと、家計がどう変わるのか知りたい
- 今の年収のままでいいのか、転職したほうがいいのか迷っている
そんな風に感じていませんか?
ネットでは「理学療法士は生活できない」と言われますが、実際のところは、人によって家計の事情が違うので、分かりにくいですよね。大きなライフイベントを迎える前に、実際の家計を知っておくと、準備ができます。
大阪在住、理学療法士10年目のメロンです。病院→介護老人保健施設(老健)→訪問看護ステーションへと2回の転職を経て、年収100万円アップを達成しました。持ち家で、2人の子どもの育児にも奮闘中です。
この記事では、子ども2人を育てる現役の理学療法士として、実際の家計のリアル、妻の育休や時短で収入が変わったときのこと、子どもの発熱で休むとき、私がやった対策を、体験談としてまとめました。読み終える頃には、自分の場合に、何を準備すればいいかが見えてくるはずです。
結論からお伝えすると、理学療法士でも生活はできます。ただ、「金銭的に余裕のある、自由な生活」は厳しいと感じています。だからこそ、まず「知る」ことが大切でした。
先に結論:生活はできる。でも「余裕のある生活」は厳しい
- 生活はできる(私の家庭も、実際にできています)
- ただし、貯金できるほどの余裕はない(旅行にもほとんど行かず、無駄遣いも少ないのに、ボーナスで赤字を埋めている状態です)
- 「年収が足りない」と感じて転職する人が多い(家・車・子どもなど、大きなライフイベントのあとに)
以下は、すべて私の場合の体験談です。家族構成や住まい、職場によって、状況は大きく変わります。
理学療法士の年収は、子育て世帯には足りる?
まず、公的データで、30代の理学療法士の年収を確認します。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の、令和7年賃金構造基本統計調査では、30〜34歳が431.5万円、35〜39歳が457.1万円です(職業分類は「理学療法士、作業療法士等」です)。
これは平均なので、人によって、また職場によって、大きく変わります。そして、年収の平均だけでは、「子育て世帯に足りるか」は判断できません。足りるかどうかは、住居費、家族の人数、パートナーの収入などで、大きく変わるからです。年齢別の相場や、病院・老健・訪問看護で、私の年収と手取りがどう違ったかは、こちらの記事に書いています。
【体験談】理学療法士の年収を職場別に公開|病院350万・老健380万・訪問看護450万と年齢別の相場
我が家の家計のリアル
我が家は、持ち家で、子どもが2人います(2人目とは約4歳差です)。妻は、今、育休中です。
固定費で大きいのは、この3つ
1住宅ローンの返済
2食費
3日用品(洗剤などの生活雑貨)
保育料は、最初は月2万円ちょっとかかっていましたが、途中から保育料無償化の対象になり、今は払っていません(無償化の対象になるかどうかは、子どもの年齢、世帯の状況、お住まいの自治体によって違います)。それでも、全体としては、決して余裕のある状況ではありません。
家計を見える化すると、貯金が増えていないことが分かる
マネーフォワードMEで家計を管理していると、貯金が増えていないことが、目に見えて分かります。
私は、もともと無駄遣いが少ないほうで、旅行にもほとんど行っていません。それでも、ボーナスで赤字を埋めている状態です。「子どもが小さい今は、お金のかかり時」と分かっていても、不安になります。
これから、家電の買い替え、リフォーム、子どもの教育費、老後の備えと、大きな出費が続きます。それを考えると、今の年収では、将来に向けて貯金できるほどの余裕はないと感じました。
妻の収入が減ると、一気に厳しくなる
一番、厳しさを感じたのは、妻が育休や時短勤務で収入が減ったときです。
1人目が生まれて、妻が復帰したあとは、常勤から時短勤務に変わりました(保育園のお迎えに行くためです)。育休や時短で妻の収入が減ると、私が支払うものが多くなって、「月々こんなに出費がかかるのか。月の手取り額かそれ以上だな」と感じました。
育休中の収入は、どのくらい減る?
育休中は、職場からの給料は出ません。その代わりに、次のような給付が出ます(いずれも目安です)。
- 民間(雇用保険の育児休業給付金):休業開始から180日目までは休業前の賃金の約67%、それ以降は約50%
- 公務員(共済組合の育児休業手当金):標準報酬日額の67%(180日目まで)、181日目からは50%(公立学校の教員は、公立学校共済組合が窓口です)
- 給付金・手当金は非課税で、育休中は社会保険料(共済掛金)も免除されるため、手取りでは、休業前の約8割程度と説明されることが多いです
- 2025年4月から、両親がともに育休を取る場合などに、最大28日間、給付が13%上乗せされる制度が始まりました(公務員は、共済組合の「育児休業支援手当金」です)
つまり、額面ベースで見ると、民間でも公務員でも、育休中の収入は休業前より減ります。公務員の育休で手厚いと言われるのは、収入というより、取得しやすさや、休暇などの制度が整っていることが多い点です(職場や自治体によって違います)。ボーナス(期末手当・勤勉手当)も、育休の期間に応じて減額されることがあります。正確な金額や条件は、所属の共済組合や会社の担当者に確認してください。
周りのリハビリ職の人も、同じような状況でした。だいたい、奥さん側が時短勤務などで収入を減らしています。一部の例外は、次のようなケースです。
- おばあちゃんが近くに住んでいて、よくサポートしてくれる
- 奥さんが公務員で、育休や休暇などの制度が整っている(ただし、育休中の給付の水準は、民間と大きく変わりません)
子どもの発熱で休むのは、妻の有休
子どもが熱を出したときに、仕事を休むのは、我が家では、妻がすべて有給で対応しています。
有休を使い切ることはありませんでしたが、有休が減るにつれて、妻の不安は大きくなっていきました。
- 「有休、足りるかな」
- 「休みすぎて、収入が減るんじゃないか」
- 「自分の休みが取りにくい」
子どもの病気は、予定が立ちません。収入の面だけでなく、気持ちの余裕にも関わってくる問題だと感じました。
「年収が足りない」と感じて、転職する人が多い
「できないことはない。でも、将来を考えると、金銭的に余裕のある、自由な生活は厳しい」というのが、私の率直な感想です。
家を買う、車を買う、子どもを授かるなど、大きなライフイベントを経験した人は、「年収が足りない」と感じて、転職した人が多かったです。実際に、これまで働いてきた職場でも、ほとんどの人がそうでした。
昇給が少ない業界なので、年収を上げるには、職場を変えるのが現実的な方法の1つです。年収の上げ方や、30代の不安は、こちらの記事で詳しく書いています。
【体験談】理学療法士はオワコン?30代が感じた不安の正体と生き残り戦略5選
【体験談】理学療法士が年収を上げる方法|4つのレバーと交渉・市場価値の作り方
私がやった対策:まず「知る」、固定費の見直し、そして転職
① まず「知る」
私が一番おすすめしたいのは、お金について「知る」ことです。YouTubeや書籍でもいいのですが、私はリベ(リベラルアーツ大学)で学ぶのが、一番分かりやすいと感じました(個人の意見です)。
知らないままだと、相場を知らずにぼったくられていたり(不要な保険に入っているなど)、自分の市場価値を低く見られていたり(安い給料で働いている)することが多いです。私も、そうでした。
② 固定費を見直す
リベの動画を見て、固定費の見直しをしました。いろいろ試した中で、特に家計へのインパクトが大きかったのは、保険と通信キャリアです。金額が大きい割に、乗り換えても満足度はほとんど変わりませんでした。(個人の体験です。保険は、必要な保障まで減らしてしまわないよう、内容をよく確認してから見直してください。ご家庭の状況によって、最適な形は異なります。)
③ 調べた結果、私は転職が必要だと感じた
いろいろ調べた結果、私の場合は、転職が必要だと感じました。ただ、家計の見直しだけで、転職する必要がない人もいると思います。まず、自分の家計と市場価値を知ってから、決めるのがおすすめです。
理学療法士が訪問看護へ転職して年収100万円アップ、その裏側にあった大変さとやりがい【体験談】
これから子育てをする理学療法士の方へ
- まず「知る」(家計の見える化、相場、市場価値。YouTubeや書籍で十分です)
- 家計アプリなどで、毎月の収支を見える化する(私は、貯金が増えていないことに気づけました)
- 固定費(保険・通信キャリア)を見直す
- パートナーの育休・時短で、世帯の収入がどう変わるかを、事前に考えておく(我が家は、妻の収入が減ったときに一気に厳しくなりました)
- 子どもの発熱時の休みを、どちらが、どれだけ取れるかを、事前に話し合っておく(我が家は、妻が有休で対応しています)
- それでも足りない場合は、職場を変えることも選択肢に入れる
まとめ:生活はできる。でも、「知る」ことが一番大事
- 理学療法士でも、生活はできる。ただし、金銭的に余裕のある、自由な生活は厳しいと感じる
- 私の家計は、住宅ローン・食費・日用品が大きく、ボーナスで赤字を埋めている状態
- 妻の育休・時短で収入が減ると、一気に厳しくなる。子どもの発熱で休むときは、妻の有休を使う
- 大きなライフイベントのあとに「年収が足りない」と感じて、転職する人が多い
- まず「知る」。固定費を見直して、それでも足りなければ、転職も選択肢に入れる
「理学療法士は生活できない」のかどうかは、家庭の状況によって違います。大切なのは、感覚ではなく、自分の家計と市場価値を「知る」ことです。それを知ってから、見直すのか、転職するのかを、決めてみてください。
自分の年収が相場と比べてどうなのか、知りたいときは、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
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