- 「頑張って役割が増えても、給料は全然変わらない」
- 「この仕事、この先もずっと続けられるのかな」
- 「オワコンって言われてるのを見て、正直不安になった」
そんな風に感じていませんか?
30代は現場の中核を担う時期です。臨床だけでなく後輩指導や書類、会議、調整役も増えていくのに、家庭やお金の責任は重くなる一方で、給料は思うように伸びません。「頑張ってるのに報われない感」が強くなりやすい時期でもあります。
この記事では、「理学療法士はオワコンなのか」という不安の正体を構造で整理したうえで、私自身が30代で実際に感じていた危険サイン、そこから抜け出すためにやってきた生き残り戦略を、実体験を交えて紹介します。読み終える頃には、漠然とした不安の正体がはっきりして、今日から動ける最初の一歩が見えているはずです。
先に結論をお伝えします。理学療法士という仕事そのものはオワコンではありません。ただし、何も変えずに消耗し続けると、「自分がオワコン化」(体力・気力・市場価値が削れて逃げ道がなくなる)してしまう可能性があります。分かれ目は、仕事の存続ではなく「消耗する働き方を変えられるかどうか」です。
理学療法士はオワコン?先に結論
- 仕事: オワコンではない(需要は続きやすい)
- 働き方: 消耗型のままだと30代後半〜きつくなりやすい
- 解決策: 環境・武器・収入源を”設計”して選択肢を増やす
不安をゼロにするより、「不安でも動ける状態(選択肢がある状態)」を作るのが最短です。
まず確認:あなたが”オワコン化”しやすい危険サイン7つ
当てはまるほど、対策の優先度が高いです。
役職や役割が増えても、それが給料に反映されるとは限らないのが実情です。
理学療法士がオワコンと言われる6つの理由(構造で整理)
ここは感情ではなく構造で整理します。理由が分かると、対策も見えてきます。
1) 人数が増えて「供給過多」に近づいている
「資格があるだけ」だと差が出にくい時代です。条件の良い職場ほど採用が厳しくなり、”替えが効く”扱いになりやすくなります。回避のコツは、武器を1つ作ること(後述します)。
2) 年収が伸びにくい(頑張りが反映されにくい)
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag、令和7年賃金構造基本統計調査)によると、理学療法士の年齢階級別の平均年収は次の通りです。
出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「令和7年賃金構造基本統計調査」(職種:理学療法士,作業療法士等)の年齢別データをもとに作成
20代から30代にかけては伸びていますが、夜勤やインセンティブが少ない職場が多く、評価が曖昧だと「頑張るほど仕事だけ増える」状態になりがちです。
私は転職活動をするなかで、なぜ同じリハビリの仕事でも法人によって給料が違うのかを知ることができました(あくまで自分が調べ・経験した範囲での傾向です)。
- 病院は検査機器の導入など、法人自体の管理コストが高い
- 施設は応募者が少ないぶん手当をつけていることが多い(実際、私が働いていた老健は同法人の病院の給料+老健手当(月2万円)という条件でした)
- 訪問は管理コストが低く、リハビリの単価が高い
- 株式会社が運営する訪問系は営利目的なので、スタッフに給料で還元するという理念の法人も多い
ここで気づいたのは、年収と仕事の大変さは必ずしも比例しないということです。年収が上がるともっとしんどくなると思い込んでいましたが、ビジネスモデルや自分の得意・好きにマッチした転職ができれば、収入を上げながら満足度や拘束時間を改善できる可能性があります。実際に私も訪問看護に転職したことで年収100万円アップしましたが、通勤時間・労働時間・残業時間はすべて改善しました。同じ地域でも、法人によって年収差が最大100万円あるケースを見たこともあります(業態が異なる比較のため単純比較はできませんが、それだけ差があるということです)。
3) 体力的にきつく「定年までの絵」が描きにくい
移乗・立位介助・歩行練習など、身体を使う場面は避けられません。30代後半〜40代でしんどさが増えやすいです。回避のコツは、”根性”ではなく負担を減らす設計に変えること(後述します)。
4) キャリアの選択肢が見えにくい
病院・老健・訪問・クリニックなど職場は多いのに、「次に何を選べばいいか」が分からなくなりがちです。回避のコツは、条件を3つに絞って比較できる状態を作ることです。
5) 自己投資コストが重い(学費・研修費など)
学費・教材・研修会・学会など、お金も時間も使うのに給与に直結しないと「割に合わない感」が強くなります。回避のコツは、投資を「資格」より現場で使える強みに寄せることです。
6) サービス残業・業務過多が起きやすい
臨床以外に、記録・書類・会議・教育・係活動が積み上がりやすく、「頑張ってるのに生活が楽にならない」に直結します。回避のコツは、”業務の総量”が少ない職場(ICT・分業・ルールが整った職場)を選ぶことです。
それでも理学療法士が”終わってない”理由(現実ベース)
ネガティブな話だけだと行動が止まってしまいます。ここからは希望ではなく現実の話です。
- 国家資格×高齢化で、需要が急に消えにくい
- 職場が多く、分岐点が多い(同じ理学療法士でも働き方はまったく違う)
- 経験者(30代)は、採用側から見て”現場を回せる層”になりやすい
つまり、詰む原因は「職業」より「選択肢を知らずに消耗する働き方」です。
オワコン化しない生き残り戦略5選(30代経験者向け・具体例つき)
1) “稼げる領域”に寄せる(同じ理学療法士でも差が出る)
年収を上げたいなら、まず領域選びです。ただし「高い=正解」ではなく、続けられる条件とセットで見る必要があります。私の場合、「地域でリハビリしたい」という希望と、訪問の年収が比較的高いという条件がマッチして、老健から訪問看護への転職を決めました。同じ地域で働く知人と比べても、法人によって年収差が大きいことを知っていたのが、転職のハードルを下げてくれました。見るべきは「給与」だけでなく、残業・介助量・移動・書類・分業です。
2) “体を壊さない設計”に変える(働き方の最適化)
長く働くなら、体力消耗を減らす工夫が必要です。私自身は、寝る前のストレッチを習慣化し、できるだけ夜更かしをしないよう生活リズムに気をつけるようにしました。地味ですが、根性論より仕組みで守るほうが長続きします。
3) “選ばれる要素”を1つ作る(一点突破でOK)
供給が増えるほど「武器」が必要になります。私の場合は、訪問に特化することを自分の武器にしました。前職では病院・施設それぞれで経験を積み、訪問業務やシフト管理まで意図的に関わるようにして、「訪問で強みを出せる理学療法士」というポジションを作れるよう戦略的にキャリアを積んできました。
4) “収入の柱”を増やす(副業は小さくでいい)
いきなり大きな金額を狙うと折れます。まずは小さな成功体験でOKです。私の場合はこのブログの運営がそれにあたります。正直に言うと、セラピストは臨床の勉強ばかりしてきた分、「収入源を増やす」という発想自体になりにくいと感じています。だからこそ、その構造を自覚して一歩踏み出すこと自体に意味があると思っています。
5) 転職は”逃げ”じゃなく”戦略”にする(30代は交渉しやすい)
失敗しやすい人は不満だけで転職先を決め、成功しやすい人は条件を絞って比較して決めます。
この相場感を知っているかどうかだけで、転職のハードルは大きく変わります。私が実際にPTOTSTワーカーに登録してからの流れは、以下の記事で詳しく紹介しています。
【体験談】PTOTSTワーカー登録後の流れ|連絡・面談・面接対策まで全部見せます
PTOTSTワーカーは実際どう?理学療法士の体験談でわかるメリット・デメリット
初めて転職する方は、準備から退職・引き継ぎまでの全体の流れをこちらでまとめています。
【体験談】理学療法士が初めて転職するときの流れ|準備から退職・引き継ぎまで全部見せます
書類選考の通過率を上げたい方は、職務経歴書の書き方もあわせてどうぞ。
【体験談】理学療法士の職務経歴書の書き方|テンプレ+エージェントの添削で指摘された3つのこと
今日から動ける:7日・30日・90日の行動プラン(テンプレ付き)
7日:迷いを言語化する(ここが最重要)
- 不満を4分類する:年収/時間/体力/人間関係
- Must条件を3つ書く(例: 残業月◯時間以内/年収◯万円以上(手当込み)/休み週休2日・土日など)
- 求人を見て「相場」を知る(応募はまだ不要)
30日:比較できる状態を作る(情報収集)
- エージェント登録:2〜3社(比較が目的)
- 条件に合う求人を出してもらう
- 内部情報を質問して見極める(質問テンプレ: 残業の実態は?/離職理由で多いのは?/人間関係トラブルは多い?/分業・ICTはどの程度?/中堅(30代)が評価される仕組みはある?)
90日:判断と交渉(転職してもしなくても強くなる)
- 見学・面談で「違和感」を潰す
- 条件交渉(年収・手当・働き方)
- 転職しない場合も、現職で交渉材料を得る(相場・求人票)
転職活動は「転職のため」だけでなく、今の職場で損しないためにも使えます。
よくある質問(Q&A:30代経験者向け)
Q. 子育て中で時間がない。動けない…
まずは7日の作業だけでOKです。「条件3つ」だけ決まると、迷いが減って行動が速くなります。
Q. 腰が限界。続けられる気がしない…
痛みを我慢するほど選択肢が減ります。領域変更や職場変更で介助量・件数・移動を下げる設計が最優先です。
Q. 管理職を目指すべき?臨床を続けるべき?
正解は「あなたの価値観」です。ただ、管理職は枠が少ないので、目指すなら早めに「評価される環境(役職・制度がある)」へ寄せるのが現実的です。
Q. 転職って不安。登録したら断れない?
断れます。登録=転職ではなく、比較して相場を知るための手段です。
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まとめ:不安は「情報」と「選択肢」で小さくできる
理学療法士がオワコンと言われるのは、低年収・供給増・体力問題・業務過多などの”構造”があるからです。でも、理学療法士は終わっていません。終わらせるのは、何も変えずに消耗することです。
私自身、役割が増えても給料が変わらない現実や、求人相場が分からない不安を抱えていましたが、領域選び・体を壊さない働き方・訪問特化という武器・副業としてのブログ・戦略的な転職活動という5つを積み重ねたことで、年収を上げながら働きやすさも満足度も上げることができました。
今日からできる最初の一歩はシンプルです。
- Must条件を3つに絞る
- 求人で相場を見る
- 2〜3社で比較して、選択肢を増やす
転職「活動」そのものにリスクはありません。動いてみて自分に合う求人がなければ、「今の職場が一番良い」ということが分かるだけです。それに、いつでも今の職場を辞められる状態を作っておけるだけでも、気持ちには大きな余裕が生まれます。そう思えるだけでも、今のあなたにとってプラスになるはずです。
「いつでも動ける状態」を作るだけで、気持ちはかなり軽くなります。
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