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【超初心者向け】リハビリ職の面接対策ってどうするの?現役の理学療法士が徹底解説!

共感の箇条書き

・これからリハビリ職で転職をしようと思ってるんだけど⋯

・ネット上にある情報が多すぎてどうしていいか分からない

・面接でどんなことを聞かれるか具体例を知りたい

問題提起

理学療法士や作業療法士の数は年々増加しており、飽和状態にあると指摘されています。これにより、就職先の確保が難しくなる可能性や、養成校を卒業しても就職先が見つからない可能性などが考えられています。

実績とブランディング

私は8年間理学療法士として働く中で、「理想の理学療法士」に近づくため2度の転職を経験しました。しかしその中で何度も挫折や失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。

記事内容

そこでこの記事では、初心者でも迷わずに転職に必要なノウハウや考え方をまとめて解説します。

記事を読むメリット

この記事を読めば「転職経験のない初心者に必要な手順」が全て分かります。

結論

私が8年かけて培ってきたリハビリ職における転職のノウハウや経験を凝縮しました。転職を成功させたい人は最後まで読んでください。

●まずは情報収集

面接は事前の準備で合否を分けると言っても過言ではありません。

面接準備にあたり、まず初めに志望先の情報収集です。

志望先の特徴や自分が感じた魅力をベースに話すことで、志望先への熱意が伝わるでしょう。

特に調べておきたい情報はこの3つ

・対象疾患

脳血管疾患、整形外科疾患、循環器疾患、呼吸器疾患など、どんな疾患のリハビリに対応しているか、特徴や疾患ごとのスペシャリスト在籍の有無などを調べましょう。

また、就職後を見据えて、「志望先は自分が希望する専門分野に強いのか?」「専門性を高めていける環境があるのか?」などを確認しておくことが大切です。

・方針や理念

志望先やそのグループ(法人や会社)の方針や理念は公式ホームページや各種SNSで確認しましょう。特徴や強みについては、「最新の設備をそろえている」「各専門分野に特化している」など志望先が力を入れている事柄を知れるので、必ず確認しておきたいポイントです。病院施設先が大切にしている思いに共感できれば、より魅力的な転職活動となります。


・求められている人材

面接では自分の長所や熱意を上手く伝えられたとしても、志望先が求める人材を理解していないとミスマッチになってしまいます。それを防ぐためには、志望先が求める、持っていてほしい志や期待する経験、能力、気質などを事前に調べて自分が貢献できるポイントをアピールするのが効果的です。

可能であれば、志望先のことを知っている(働いている)人から話を聞いたり、見学したりするとことで職場環境や雰囲気、通勤の利便性など実際に足を運ばないと分からないことを知ることができてオススメです。 

一般的な転職と同様にリハビリ職でも面接が重要視される理由

すでにリハビリ職として勤務経験のある方はご存知でしょうが、リハビリ職は患者様(利用者様)、ご家族様、各所スタッフなど様々な人と関わる仕事です。

そのため面接官はこれから同じ現場で働く仲間として

・職場の雰囲気にマッチしているか
・職場が求めている人材か
・現場に必要なスキルを持っているか

といった人柄やリハビリ職としての価値観、スキルをチェックしています。

 その他、面接で重視されるポイント
  ・問題解決能力、主体性、協調性、コミュニケーション能力、身だしなみ

●面接の流れやポイント
・「受付、入室時」

面接開始時間の10~15分前までには、事業所へ到着しましょう。早すぎてもご迷惑となることもあるので、約束の時間の5分前になったら受付に面接に来た旨を伝えます。

・冬場であれば、コートやマフラー、手袋などを外した状態で身だしなみを整えておきましょう。

・スマートフォンや携帯電話など、音や振動のある電子機器は電源をオフにしてポケットではなくバッグの中へしまいましょう。

・受付では「自分の名前」「訪問の目的」「訪問相手の名前」を伝えましょう。

・受付時から採用面接が始まっているという意識で、丁寧な口調でハキハキと話しましょう。

・控室で待機する場合には姿勢良く座り、周りをキョロキョロしたりスマートフォンを操作するなど、落ち着きのない行動は控えるようにしましょう。

「面接時」

①面接官が迎えに来る場合

・面接官の姿が見えたら立ち上がって、挨拶をしましょう。

・面接場所へ案内される場合には、面接官の後をついていき、誰かとすれ違ったら軽く会釈をして挨拶をしましょう。

・面接官に案内されて入室をする場合には、「失礼いたします」と一言言ってから入室してください。

・着席をすすめられたら椅子に座り、荷物は床に置くようにしましょう。何か先方より指示があれば、従うようにしてください。

②面接官が部屋にいる場合

・面接官の姿が見えたら立ち上がって、挨拶をしましょう。

・面接場所へ案内される場合には、面接官の後をついていき、誰かとすれ違ったら軽く会釈をして挨拶をしましょう。

・面接官に案内されて入室をする場合には、「失礼いたします」と一言言ってから入室してください。

・着席をすすめられたら椅子に座り、荷物は床に置くようにしましょう。何か先方より指示があれば、従うようにしてください。

・緊張すると早口や小声になりやすいですが、落ち着いてハキハキと話すことを心がけましょう。

・できるだけ面接官の顔を見て、アイコンタクトを取りながら話をしましょう。目を見ると緊張する場合は、鼻や眉間などを見て話すのも良いでしょう。

・質問に対する答えは、まず結論から話しましょう。会話はキャッチボールを意識して、一方的に長々と話すことが無いように気を付けましょう。

・共感や相槌をすることで、会話がスムーズに進みます。 「はい」「ええ」など、ところどころで相槌を入れたり頷いたり、相手の話を聞いているという意思表示も大切です。

「退室時」

・一通りの質疑応答が終わり、相手から面接終了の旨を告げられたら「本日はお時間を頂きまして、ありがとうございました」とお礼を伝え、席を立ちましょう。

・使用した椅子は元に戻して、面接官の誘導に従って退室します。

・退室するまで気を抜かないように気を付けましょう。

・場合によっては面接後に見学を行うことがあります。その際は面接官の指示に従ってください。見学中も先方からの説明に対して興味を持ち、何か質問があれば積極的に質問をして、入職の意思表示をするのも良いでしょう。

・全てが終了後に再度挨拶をして、退室しましょう。建物から出た後も面接官が様子を見ている可能性があるため、姿勢に気を付けて歩きましょう。

●面接対策の実例
・服装、姿勢、履歴書や職務経歴書、話し方

面接前日のチェックリスト

・身だしなみ

スーツにしわがないかどうか

シャツにアイロンはかかっているか

ボタンは取れ掛かっていないか

パンツの折り目はしっかりついているか

靴は磨いてあるか

靴のかかとはすり減っていないか

バッグに汚れはないか

ストッキングは伝線していないか

ムダ毛の処理はされているか

爪は綺麗に切ってあるか

・持ち物

  • 履歴書・職務経歴書
  • 資格証のコピーなど、必要な書類
  • 筆記用具、メモ帳
  • ハンカチ、ティッシュ、マスク
  • 面接場所の地図やメモ
  • 応募先の担当者名・連絡先のメモ

面接当日のチェックリスト

・身だしなみ、持ち物

  • 髪型は乱れていないか
  • ネクタイは曲がっていないか
  • ストッキングの破れや伝線はないか
  • 靴に汚れはないか
  • 携帯やスマホの電源はOFFにしているか
  • メイク崩れがないか
  • 提出書類はバッグから取り出しやすいか

・心構え

深呼吸を3回

口角を上げて自然な笑顔の練習

自己紹介や志望動機を心の中でおさらい

姿勢を正してリラックス・予行演習を行う

●面接でよく聞かれる質問

ここからは、面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介します。前提として、面接官が聞きたいのは立派な模範回答ではなく、あなたの考えや人となりがわかる回答です。以下の例を参考に、あなたらしさが伝わる受け答えを心がけてみてください。

・自己紹介

自分の名前と経歴、志望理由、締めのあいさつを簡潔に伝えます。最初の質問なのであまり長くは話さず、30秒〜1分程度を目安にまとめましょう

回答例:◯◯◯◯(自分の姓名)と申します。理学療法士として◯年間、回復期病院で勤務してきました。これまで在宅復帰までのサポートを多く経験してきましたが、急性期の患者さまのリハビリに携わる機会がありませんでした。理学療法士としての仕事の幅を広げたいと思い、急性期病院である御院に応募いたしました。本日はよろしくお願いいたします。

・自分の長所、短所

この質問では「客観的に自分をどう捉えているか」が見られます。長所は応募先の職場でどのように活かせるかを伝えます。短所の伝え方には注意が必要で、悪い点をそのまま伝えて終わるのは禁物です。裏を返せば長所とも捉えられる内容を選んだり、克服のために取り組んだエピソードを紹介したりするなど、ポジティブな内容に変換するようにしましょう。

回答例:私の長所は前向きなところです。リハビリの成果が出ずに落ち込んでいる患者さまには、常に前向きな言葉をかけてきました。一方で、人によってはその言葉が逆効果になることもあり、「期待に応えられなくてごめんね」と言われたことがあります。その経験から、患者さまの状況や心情を理解し、適切な言葉を選ぶよう心がけています

・志望動機

応募先の法人理念やサービス内容、独自性などを踏まえたうえで「この職場だからこそ働きたい」という気持ちを伝えることが大切です。さらにこれまでの経験やスキルをもとに、その職場でどのような貢献ができるのか伝えると良いでしょう。

回答例:御法人の理念である◯◯◯◯に共感し、応募しました。とくに地域密着型サービスに力を入れている点に魅力を感じました。現職は300床以上ある病院のため、少人数の施設で一人ひとりに寄り添ったサービスを提供したいと考えています。回復期病棟でさまざまな患者さまに対応してきた経験を活かし、お世話になったこの地域の方々に恩返しできるよう頑張りたいと思います。

入職後に取り組みたいこと

その職場で何を成し遂げどのような貢献ができるのか、また本人の希望を叶えられるのかを確認する質問です。自由に答えてOKですが、事前にしっかりと応募先の組織や業務内容について調べたうえで、現実的な内容を答えましょう。とくに未経験者の場合、下調べが不足していると、実際の業務とは異なる的外れな回答になってしまうことがあります。

回答例:患者さまの在宅復帰支援のために必要な経験を積みたいです。とくに家屋調査や環境調整で適切に提案するには、多くのお宅を訪問し場数を踏むことが近道だと考えております。家屋訪問のチャンスがあれば、積極的に手を上げていきたいです。

・前職の退職/転職理由

中途採用の人が必ずと言っていいほど聞かれる質問です。「職場の人間関係が悪かった」「残業が多く、給料が少なかった」など前職の悪いところを正直に伝えてしまうと、「思うようにいかないときにまた辞めてしまうのでは」と思われてしまいます。たとえネガティブな原因だったとしても、転職理由は「自分のやりたいことを実現するため」「スキルアップのため」など、前向きな理由を伝えるようにしましょう。

回答例:転職を考えた理由は、専門性をさらに高め、幅広いリハビリ技術を身につけたいと思ったからです。現職は回復期病院で経験できる症例に限りがあるため、専門性を高めることに限界を感じています。御院は総合病院のためさまざまな症例に対応する機会があり、スキルアップを図れる環境に魅力を感じました。幅広い症例に対応できる理学療法士になることで、患者さまに貢献したいと考えております。

リハビリ職を目指したきっかけ

リハビリ職を目指したきっかけを聞くことで、「応募者の人となり」や「その仕事に対する思い」を確認する質問です。きっかけは人それぞれなので、エピソードを交えながら具体的に伝えるようにしましょう。

回答例:理学療法士を目指したのは、中学時代の野球部でケガをした際に、リハビリを受けたことがきっかけです。担当してくれた理学療法士の方が、部活動に復帰できるまで親切・丁寧にリハビリをしてくれる姿を見て憧れを抱きました。それ以来、私も同じようにケガで苦しんでいる人の支えになりたいと思い、理学療法士になる道を選びました。

仕事をするうえで心がけていること

この質問では、あなたが理学療法士として働くうえでの信念を聞くことで、応募先の理念や方針と合っているかを確認しています。まず結論を伝え、続いて具体的な理由を説明しましょう。自身の心がけていることをもとに実際に取り組んだエピソードを聞かれる可能性もあるので、回答できるよう用意しておくと安心です。

回答例:患者さまの好みや希望に沿ったリハビリを提供できるよう、心がけています。例えば、アウトドア派の方に対して自宅トレーニングばかりを勧めるのは退屈ですので、屋外でできるトレーニングを組み込むなど工夫しています。そうすることで、患者さまのモチベーションもアップし、結果的にリハビリ効果も高めることにつながります。

これまでの仕事で印象に残っていること

理学療法士としてこれまでにどのような経験をし、どう対応してきたのか、そしてその出来事をどう捉えているかを聞く質問です。エピソードの状況を説明し、そのうえで自分が学んだことや成長した点に触れるようにしましょう。

回答例:印象に残っているのは、大腿切断された患者さまのことです。初めて担当する症例で、義足の製作にも関わりました。義足製作時には評価すべき項目やリハビリ計画など、初めての知識と技術が必要でした。先輩から助言を受けながら対応し、その方が無事に退院したときには、思わず感情がこみ上げたことを覚えています。この経験を通じ、初めての症例に対してどのようにアプローチすればいいのかを学ぶことができました。

当院でどのような仕事をしたいと考えていますか?

回答例:私は患者さんと細かくコミュニケーションをとり、詳細に評価し、患者さんの状態に合わせた適切な治療を提供することが大切だと考えています。そのため、日々の治療の中で、患者さんに対して適切な情報提供やアドバイスをすることができるよう、知識と技術を深めることを目指しています。また、スタッフとのチームワークを大切にし、多職種と協力して、患者さんに対する総合的な医療サービスを提供したいと思っております。

理学療法士の業務内容について教えてください

回答例:理学療法士の業務内容は、患者さんの身体機能や運動能力の改善を促すことです。疾患や障害によって生じた身体の問題を評価し、患者さんに適切な理学療法プログラムを立案し、提供します。また、補助具の選定や生活環境の調整・提案も行います。介助が必要な患者さんでは、関わる介護者や家族への指導や支援も行います。

理学療法士の業務で一番やりがいを感じる瞬間は何ですか?

回答例:私が理学療法士として一番やりがいを感じる瞬間は、患者さんが日常生活でできなかったことができるようになる瞬間です。歩くことができるようになったり、日常生活で必要な動作ができるようになり、患者さんの笑顔を見ることができると、やりがいを感じます。

理学療法士として働く中で特に苦労した経験はありますか?

回答例:私が理学療法士として働く中で、最も苦労した経験は、一人ひとりの患者さんの状態やニーズに合わせたリハビリを提供することでした。同じ病名や障害でも、患者さんごとに異なる状態や症状があり、それぞれに合わせた対応が必要です。しかし、患者さんとのコミュニケーションがうまくいかなかった場合や、患者さんの状態が思わしくない場合には、対応に難渋することもあります。そのようなときは、先輩理学療法士や他の医療スタッフと連携を取り、最善の対応をするよう心がけています。

前職での最も大きな課題は何でしたか?

回答例:前職での最も大きな課題は人員不足であったことです。そのため、自分が担当する業務以外にも他の部署の業務も兼務することが多く、時間的に余裕がない状況での業務遂行が求められました。しかし、この経験から時間管理能力が身につき、効率的に業務を進められるようになりました。

前職での上司や同僚とのコミュニケーションについてどうでしたか?

回答例:前職では、上司と月に一回の面談を通じて、定期的に意見交換を行っていました。また、同僚ともコミュニケーションをとりながら、お互いの役割や責任を明確にし、業務を円滑に進めていました。

前職での業務内容を教えてください。

回答例:前職では、回復期リハビリテーション病棟でリハビリテーション業務に従事していました。主に、骨折の手術後の患者さんや脳卒中の患者さんに対して、ニーズに合わせたプログラムを立案し、基本動作訓練や日常生活動作の訓練、応用動作訓練などを行っていました。

あなたはどのようなスキルをお持ちですか?

回答例:私は、コミュニケーション能力に自身があり、人との関わりが得意です。また、患者さんと接する中で細かな変化に気づく力があると思っております。加えて、パソコンスキルにも自信があり、WordやExcelを使い、書類作成やデータ管理をすることができます。

これまでの経験を教えてください。

回答例:前職では、理学療法士として病院で働いていました。主に脳卒中のリハビリテーションに携わり、患者さんの運動機能改善をサポートする仕事を行っていました。また、訪問看護ステーションでの勤務経験もあり、自宅での生活指導や在宅環境の調整なども行いました。

・ご自身で行っている仕事の工夫
・どんな目標で業務を行ってきたか
・あなたの強みは、それを当院でどのように活かすか?
・ストレス発散方法、最近イラッとしたこと
・仕事で嬉しかったこと、努力したこと
・休日はなにをしている

・逆質問

回答例:院内勉強会などはありますか?どのような疾患の患者さんが多いですか?

質問をしないと転職先への興味が薄く、モチベーションが低いと判断される可能性もあります。また、調べたらわかるような質問はしないように注意しましょう。

●まとめ
面接は事前の対策が大切

面接は自己アピールの場である

面接ではマナーや身だしなみにも気を配る

面接は転職の合否を決める大切なイベントです。

面接に受かるためには事前の対策がとても重要です。必ず十分に準備をして挑みましょう。

面接に不安がある場合は転職エージェントの利用がオススメです。キャリアアドバイザーが面接の日程調整や対策をしてくれます。面接に不安がある人は検討してみても良いでしょう。

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